産まれたときからずっと反抗期。でもかわいくておもしろい息子の話

すんなりいく日なんて一日もなかった

なんでこんなに寝ないんだろう。
なんでこんなに激しく泣くんだろう。

なんでこんなことで怒るんだろう。
なんでこんなに待てないんだろう。

なんで静かに座ってられないんだろう。
なんでこんなに気持ちが通じないんだろう。

なんでうちだけ、こんなに育てにくいんだろう

2歳のイヤイヤ期や10歳ごろから始まる反抗期。
手がかかって大変だと悩むママ友の話を聞くたびに、うちは産まれた瞬間からずっとそれよ…と思ってきました。

ただ「ふつう」にしてほしかった

大変なことだらけだけど、いちばんつらいのは、息子のことを理解できないことでした。
いろんな言葉や態度で感情を示してくれるけれど、なぜ、いま、その状況で、そう感じるのかがわからない。

ふつうはそうならないじゃない。
みんなはそうなってないじゃない。

息子が小学4年生で発達クリニックに通うまで、答えの出ない「なんで」に振り回され続けました

まだまだ「え?なんで?」と思う瞬間はありますが、発達クリニックでアドバイスをもらったり、自分でも発達障害の勉強をしたりして、いちばん大切な気づきだったのは、世間の「ふつう」は、息子にとっての「ふつう」ではないということでした。

多くの人は、社会の中で生きていく中で、周りと調和するためにどうするのがいいのか、「ふつう」の対応のしかたを身につけていきます。

でも息子の場合は、周りとの調和と、自分の感じ方や考え方を天秤にかけたときに、圧倒的に自分の感じ方や考え方が強いらしいんです。

脳の仕組みの影響で、そのユニークな感覚を抑えきれなくて、人とは違った捉え方をしたり、感情の表し方をしたりするのだとか。

なるほど。
うん、なるほど。

頭では理解できた。きっとできた。
けど、それを実際に、日々の生活に落とし込んで、母から見るとぶっとんだ息子に対応することの難しさよ。

「障害」ではなく「特性」という診断

息子は発達障害ではなく、発達障害のグレーゾーンという診断を受けました。
つまり、あやしいけど、障害ではない、ということ。
障害か特性かの境目は、「社会生活を送るうえで支障が出ているかどうか」らしいです。

つまり、特性のある息子は、将来は「ふつう」の人たちと一緒になって、社会に出ていかなければならないということです。

「ふつう」を感覚的に習得できない息子は、頭で1つ1つ理解して、対応していかなければなりません。

そして、それを1つ1つ理解させていくのが親の役目です。
少し間違うと激高にふれるので、コミュニケーションの取り方に最新の注意を払いながら、日々少しずつ伝えています。

「発達障害の特性のせいで、こんなに育てづらかったんだ」とわかったことで、息子をかわいく、いとしく思える時間が増えました。
私も、息子も、みんなつらかった…原因がわかったことで、少しずつ出口が見え始めました。

似たような体験談や共感が、救いになるかもしれない

身近にも、発達障害の傾向が見られるこどもたちが、けっこういます。
そして、その保護者のみなさんも、私と同じように悩んだり、苦しんだりしています。

一人ひとり、症状も状況もちがうけれど、「うちはこんなだったよ」という話をすると、ホッとした表情で「うちだけじゃないんだ」という返事が返ってきます。

これまでの経験で学んできた、「なぜそうなるのか」や「どう対処すればいいのか」について話すと、「そんなこと思いもしなかった!ありがとう!」と感謝されたりもします。

昔に比べて、最近は発達障害のこどもたちが増えてきていると言われていますが、当事者でさえ、情報共有の機会を十分に持てていなかったり、前向きになれる対応方法を知らなかったりします。

だから、ブログを始めてみることにしました。

グレーゾーンとわかった当初、うちの息子に効果のありそうな「なにか」はないかと、先輩ママたちの体験談を読み漁りました。

私と息子の記録ではあるけれど、もしかしたら誰かの参考になるかもしれません。
発達障害の子どもをかかえる悩みが、ふわっと少しでも軽くなる瞬間を共有できたらうれしいです。