小学4年生のとき、息子が学校でも怒りの感情のコントロールができなくなり、どう対処すればいいのかわからなくなりました。
学校の担任の先生からは、スクールカウンセラーや市の心理士さんとの面談を勧められ、実際にそういった専門家の方々といろんな話をしました。
参考になるお話もあったけれど、結果的には誰と話をしても、「周りの関係者で協力し合いながら、様子を見て、見守っていきましょう」という着地でした。
「発達クリニック」という選択への学校側の本音
周りの方々にサポートしていただけるのはありがたいけれど、いちばん身近で、いちばん長い時間「見守る」役割を果たすことになる私自身、精神的に限界を感じていたので、息子には病院での治療が必要だと判断しました。
「発達クリニックに通おうと思います」と伝えたところ、担任の先生からは、ホッとしたように、そしてとてもうれしそうに、「いいと思います!通わせてあげてください!」と言われました。
どうやら、発達クリニックに通うことを勧めたくても、いろんな反応をする保護者がいるので、直接はなかなか言いづらいようです。
「うちの子はそんなんじゃありません!!」とか「学校の都合で発達障害だとか決めつけないでください!」とか。
実際、私の知り合いにも、わが子にそういうアドバイスをされた時に、怒りの感情を持って反応した人が少なからずいました。
療育センターに通うには、紹介状をまず準備しなければならない
さっそく調べてみると、家から車で15分くらいのところに、けっこう大きめの療育センターがありました。
おお!ラッキー!ここなら通いやすい!!と思って初診の予約の電話をしたところ、「紹介状がないと初診の受付はできません」とのことでした。
発達クリニックに通うのに紹介状って…?と聞いてみると、小児科などで頼むと書いてくれるそうです。
どう相談すれば紹介状をもらえるのだろうか。
深刻じゃないと思われて、紹介状をもらえなかったらどうしよう。
頭の中でいろんなシミュレーションをしながら、近くの小児科に行き、
「発達クリニックに通いたいので紹介状を書いていただきたいです」と言ったら、すぐに「わかりました」と言ってもらえました。
そこから数分程度、具体的な困りごとを伝えたら、「では、受付でお渡ししますね」とすんなり紹介状をゲットできました。
想像もしていなかった「初診時期の目途が立たない」という返事
よし、これで発達クリニックに通える!と思って改めて電話をしたわけです。
いつ行こうか、今週・来週の予定をざっと確認してから予約の電話を掛けたのですが、返ってきたのは想像もしていなかった返事でした。
「わかりました、では初診予約を受け付けますね。ただ、予約枠がいっぱいで、いつ受診いただけるか今のところ目途が立てられません」
目途が立たないとは…?
風邪で内科を受診するくらいの感覚だったので、言われている意図がよくわからず。
私:「目途が立てられないというのは、どういうことでしょうか。1か月くらいかかりそう、ということですか?」
クリニック:「いえ、早くて3か月です。長いと6か月くらいかかることもあると思います。予約枠が開きましたら、こちらからご連絡します。」
なんと…早くて3か月…。
周りの対応を工夫するだけでは限界だと思い、藁にもすがる思いで発達クリニックに電話をした状態だったので、絶望的でした。
3か月も耐えられない…。
そもそも3か月で行けるかどうかもわからない…。
もうパニック状態でした。
遠くのクリニックでもいい、それでも予約までの壁は高い…
遠くてもいいから、もっと早く通い始められるところはないかと探したクリニックが、最寄り駅から電車で30分くらいでした。
いい!それでもいい!!遠くても通う!!!と電話をしたら
「初診の受付は、毎月決まった2日間だけ、お電話で受け付けています。来月の〇日に改めてご連絡ください。ただ、何枠空くかはわかりません。」
来月の〇日まであと3週間。
そして、その日にはきっと予約の電話が殺到するだろうし、予約が取れる保障はありません。
そもそも、電話がつながることさえ、難しいかもしれません。
その時にできるのは、「わかりました…」と電話を切り、スケジュールに「予約の電話!!」と入れることくらいでした。
奇跡のキャンセル枠へのすべり込み
結果的には3週間待つことなく、遠い方の発達クリニックの初診を受けることができました。
それは、初めて電話をした日の数日後、クリニックのホームページを見ているときに
「〇月▲日の初診枠が1つキャンセルが出ました。希望の方はお電話でご連絡ください」
というのを見つけたからでした。
ちなみに、その情報が更新されたのは、〇月▲日の前日の夕方です。
電話の受付時間は過ぎていて、電話はつながりませんでした。
そして、翌日にはホームページから「キャンセルが出た」という表示が消えていたのですが、ダメ元で、▲日の当日朝イチで電話をしてみました。
私:「あの…昨日出ていたキャンセル枠はもう埋まりましたか…?」
クリニック:「えーっと………(この待ち時間、3分くらいに感じました)埋まっていません。」
私:「え!!!ほんとですか!!!ぜひお願いしたいんですけど!!」
クリニック:「11時までに来てもらう必要があるのですが、来られますか?」
その日は平日で息子は学校に行っています。
でも、担任の先生には
「もしキャンセル枠が残っていたら、早退させてクリニックに連れていきます。その場合は事前連絡なく、突然迎えに行くかもしれませんが、よろしくお願いします。」
と連絡帳で伝えていました。
もちろん、本人にも伝え済みです。
そうでないとパニックになり、怒り出すので。
速攻で迎えに行き、電車に乗り、クリニックに着いたのは10時40分でした。
本当にラッキーでした。
「そこまでじゃない」と思っているうちに受診しておくのもいいかと
ここまで幸運が重ならないと、通いたいタイミングでは通えないんです。
発達クリニックに通おう、という決断をするのが、簡単ではない場合もあると思います。
でも、ようやく決めてからも、また待つんです。
しかも数か月単位で。
紹介状はすんなりもらえたのに、そこから先が本番だったとは、誰も教えてくれませんでした。
なので、「うちはそこまでじゃないから」と迷う場合も、早めに一度受診するのがよいのでは、と思います。
予約してから、3か月待つ間に気持ちが変われば、キャンセルもできます。
(クリニック側からすれば迷惑なので、避けた方がいいですが、どうしても抵抗感がぬぐえないなら、ということ)
「クリニックに通う必要はないですね」とクリニックの先生に言ってもらえば、それであなたの「そこまでじゃない」という判断にもお墨付きももらえます。


