学校から突然の電話「長男が学校で暴れて困っています」ー薄々気づいていた”違い”が表面化した日

最近落ち着いたかも、と思った矢先の学校からの電話

寝耳に水とはこのことか。
平日の夕方、小学校から着信がありました。

担任の先生:「〇〇(息子の名前)くんが学校で暴れて、授業ができなくなりました。」
私「え?え・・・?えーっと・・・」

突然のことに、言葉が続きませんでした。

いや、突然のこと、というと少しウソになるかもしれません。
長男はずっと育てづらかったので、
「もしかしたら、ふつうじゃないかもしれない」
という気持ちはどこかに持っていました。

でも、だからこそ、保育園でも小学校でも、密に情報を共有して、連絡を取ってきたつもりでした。

最近は連絡の頻度も減って、落ち着いてきた、よかった!!と思っていた矢先の先生からの電話でした。
家で暴れる時期は学校では落ち着き、家で落ち着いたと思ったら学校で暴れている、というようにバランスをとっているようでした。

先生に無視された!と感じてイライラが爆発

「どういうふうに暴れたんですか?」ととりあえず聞いてみました。

先生いわく、社会の授業で、みんなが意見を出し合うときのこと。

長男は意見を言いたくて、手を挙げました。
2番目くらいに当ててもらって、意見を言いました

だけど、もっともっと言いたいことがあるから、また手を挙げました
でも、当然ながら先生は、1回も当たってない子ばかりを指名するわけです。

それで長男は「先生に無視された」と思って、イスをがたがたさせたり、机をたたいたりし始めたそうです。

それでも、先生は当ててくれません。
「なんで当てないんだ」「なんで無視するんだ」とイライラが抑えきれなくなった息子は、立ち上がって、教室の壁をけり始めたそうです。
「なんでだよ!」と大きな声で言いながら。

友達や先生に直接、乱暴をしたわけではなく、それはせめてもの救いでした。 

でも当然ながら、そんな状況を「こわい」と感じる子もいます。
先生も、長男をなだめるために、授業を中断しなければならなくなります。

「そんなことがあって、ちょっと困ったんです」と先生は言いました。

周りからみると、「そんなに怒ること?」と思うところで感情が高ぶってしまうんです。

「ふつう」とは違うところで怒りスイッチがオンになります。

そして、その感情を自分でうまくコントロールできないんです。

どうやら、学校で息子が暴れたのは、電話があった日が初めてではなかったようです。
「今日は今までよりも目立つ行動だったので」とのことでした。

増えていく学校からの電話

それ以降、高ぶった感情を発散させるために、
席を立って歩き回ったり、
教壇をたたいたり、
教室から出てどこかへ行こうとしたり、
大きな声で泣いて訴えたり…
ということが目立つようになっていきました。

学校からの電話は、次第に週に3~5回に増えました。

申し訳ない気持ちと、「でも、じゃあ、どうすればいいんだろう」という戸惑いとで、私はパニックに近い状態だったと思います。 

学校に行かせない方がいいんだろうか。
それが、いちばんの解決策なんじゃないか。と思ったりもしました。

だって、人と関わらなければ、迷惑をかけることもないから。

もちろん、根本的に何も解決しないし、適切ではない対応だと今はわかります。
ただ当時は、それくらい追いつめられていました。 

息子にとって最適解の向き合い方を、1つ1つ蓄積していく 

スクールカウンセラーや、市の相談窓口、臨床心理士さんたちに相談をしながら、息子は小学4年生の秋から発達クリニックに通うことになりました。

誰に何を話せばどう助けてくれるのか、わらにもすがる思いで、とにかくいろんなサイトを調べて、いろんなところに連絡し続けて、今にいたります。

息子の態度を見て「しつけがなってない」と思う方もきっといるでしょう。
私もそれまでは、そうでした。

注意したり叱ったりすれば「ふつう」になる、と思っていました
きちんと育ててない母親と、そんな母親に育てられている子ども、と見られたくなくて、厳しく接してきました。

でも違ったんです。
クリニックで「グレーゾーン」だと言われ、救われた気持ちになりました。

脳の仕組みがちょっと違うせいで、いろいろとおかしなことが起きているんです。
ことばの捉え方、物事の考え方、感情のコントロールの仕方、五感までもが違うんだと、クリニックに通い始めてから知りました。 

一般的な育児方法ではうまくいかないので難しくはありますが、答えがないわけではありません
少しずつ息子にとっての最適解を見つけながら、蓄積していけばいいんです。 

私は、トラブルが起きるごとに、その理由(息子の頭の中でどう処理されているのか)や、適切な対処法を1つ1つ、主治医の先生に教えてもらうようにしました。
時間はかかりますが、ケースワークだと思って土呂良く見ました。
昨日より少しだけ、息子のことがわかる母になれたらいい
そう思いながら、日々精進中です。 

同じように悩んでいる方へ

もし今、お子さんの「困った行動」に振り回されて、しつけの問題だと自分を責めているなら、まずは一人で抱え込まないでほしいと思います。

学校からの電話が続くと、つい、親のせいだと自分を責めたくなりますが、それが脳の特性による部分もあると分かるだけで、対応の仕方も、自分を責める気持ちも大きく変わります

まずはスクールカウンセラーや市の子育て相談窓口に、「困っている」と伝えることから始めてみてください。

学校には、家庭での様子と学校での様子を照らし合わせて共有し、「どんな場面で崩れやすいか」を一緒に把握してもらうと、対応のヒントが見えてきます。

そのうえで必要であれば発達クリニックに通うことを検討する、という順番で大丈夫です。

すぐに答えが出るものではありませんが、相談先を一つずつ増やしていくことで、いろいろな情報や知識も集まり、だんだんと「うちの子にとっての最適解」に近づいていけます