グレーゾーンの息子とは会話が成り立たない
グレーゾーンの息子とは会話が成り立たないことが、多々あります。
薬を飲み始めてから、だいぶ改善されましたが、それでも飲み忘れたり、機嫌が悪かったりしたら、どうすればコミュニケーションが成り立つのか途方にくれるのです。
大きく分けると、次の3パターンです。
①「忘れた」しか言わない
②うなり声をあげるだけ
③まったく違う解釈をして、誤解したままキレる
パターン①「忘れた」しか言わない
これは、もうそのまま。何を聞いても「忘れた」とか「わからない」しか言いません。
「今日の給食なんだった?」「明日何時に友達と約束した?」というような、何かしら答えられるはずの質問をしても、「忘れた」か「わからない」が返ってきます。
もしかしたらこれは男児あるあるな部分もあるかもしれませんが…。
パターン②うなり声をあげるだけ
「ん」「あ」「お」など、ひらがな1文字だけで答えるのですが、声も小さいし、YesなのかNoなのか、わかりません。
そもそも、YesかNoで答えられる質問じゃない時も、こんな返事です。
「え?どっち?」「なんて?」「文で答えて」と言っても同じような返事が返ってくる。
さらにもう一度、ちゃんとした返事を求めると、「答えてるじゃん!めんどくさいんだよ!さっきからさ、答えてるじゃん!」と大きすぎる声で叫ぶんです。
その大きさの声が出るなら、半分くらいの音量で答えてほしいし、どうせ叫ぶなら、質問の答えを叫んでほしい。
一度叫んだら、その後もそれなりのボリュームで発声はします。
でもその内容は、何度も聞かれたことに対する文句や、何度も聞く私の人格を否定するようなこと…
結局、質問の答えはわからないままです。
パターン③まったく違う解釈をして、誤解したままキレる
これが一番やっかいなパターンです。
自閉症の人は、相手の気持ちがわからない、発言の意図をくみ取れない、と言われますが、まさにそれです。
何を期待して相手が質問や発言をしているのか、わからないようです。
さらには、誤解して理解したまま、憤慨したりします。
こちらとしては全く予想していなかったポイントでブチギレられるので、話しかけるのがだんだん怖くなってきてしまうんですよね。
違う解釈をして誤解したままキレられたのはこんなとき
ばんそうこう事件
例えば、ばんそうこう事件。
キッチンの台においておいたばんそうこうが行方不明になったんです。
ついさっきまであったから、近くにいた息子に「ここにあったばんそうこう知らない?」と聞いたら。
最大ボリュームで怒鳴られました。
「はあ?なんで僕が取ったと思うの?探しなよ!知ってるわけないじゃん、なんで疑うんだよ!知らないよ!!!そこに置いといたのが悪いんでしょ!なんで自分が悪いのに、僕が疑われるの?はあ???意味わかんないんだけど?まじで、はあ?」
取ったなんて一言も言ってないし、一ミリも疑ってないですよ。
普通に「知らない」っていえばいいだけなのに。
制服事件
たとえば、制服事件。
電車で出かけた帰り、駅まで迎えに行った車の中で、「出かけた先で〇〇中学(うちの地元の公立中)の子たちを見かけたよ」と言ったんです。
「なんで〇〇中学ってわかったの」と聞いたら「制服着てたから」と。
私にとって、中学の制服ってどれも一緒に見えて見分けがつかないんです。
”だけどあなたはそれを見分けられたんだね”という意図で、「中学ってどこも制服いっしょなのにね」と言ったら、体を大きく揺らして、車を揺さぶりながら怒鳴り散らされました。
「制服でわかった、って言ってるのに何で疑うの?一緒じゃないじゃん、〇〇中のって見たらわかるじゃん。『へえ、そうなんだね』って言えばいいだけなのに、なんで余計な事言うの?意味わかんないんだけど、マジで意味わかんないわ。制服どこも一緒って、はあ?意味わかんないんだけど」
その後もぶつぶつと…。あー、しんど。
会話をラクにするために意識していること
毎回この調子だと本当に疲れるので、私なりに工夫するようにしています。
同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。
①「忘れた」しか言わない場合
オープンクエスチョン(「今日どうだった?」のような自由回答形式の質問)だと答えにくいようなので、できるだけ選択肢を用意して聞くようにしています。
「給食、パンだった?ご飯だった?」のように、どちらかを選べばいいようにすると、答えが返ってくる確率がぐっと上がります。
それでも「わからない」が返ってきたら、それ以上は「ふーん」と言って、深追いしません。
②うなり声をあげるだけの場合
息子いわく「めんどくさいから短く答えている」のだそうです。
そして、発達クリニックの先生いわく「めんどうさい、は立派な理由」なんだそうです。
なので、その場で「文で答えて」と畳みかけるのはNG。
余計にキレさせてしまうので、「あとでもう一回聞くかも」とその場はやり過ごして、息子の機嫌のいいタイミングを見計らって聞きなおします。
声かけのタイミングがよければ、返事が返ってきます。
それでも難しい時は、口頭ではなくLINEやメモで答えてもらうのもありです。
③まったく違う解釈をして誤解したままキレる場合
これは、息子の感じ方を想像する必要があります。
とはいえ、まるで宇宙人なので難しいのですが、「疑っているわけじゃない」「責めているわけじゃない」という意図伝えると、キレたあとも落ち着くまでのスピードが速いと気づきました。
「ばんそうこう知らない?」ではなく、「〇〇(息子の名前)じゃないとは思うんだけど、みんなに聞いてるから聞くんだけど、ばんそうこう見なかった?」と聞くんです。
ここまで説明する必要ある?と思いつつ、結果的にはこちらの負担も減ります。
★★★★★
落ち着いたと思って喜んでたら、次の日は大爆発したり。
この方法いいじゃない!と思ったら、3回目には全く無効になっていたり。
完全な対策はなく、まだまだ試行錯誤の毎日です。


