時短勤務でも、持ち帰り残業+子育て…
息子を産んでからも、ずっとフルタイムの正社員でした。
妊娠するまでは、月の残業が60~80時間くらい。
出産後はもちろん時短勤務にしましたが、
それでも持ち帰り仕事もあって、残業は40時間くらいはありました。
息子が小学校に上がるころには、課長への昇進の話も出ました。
でも4歳下には娘もいたし、
それ以上忙しくなるのは避けたかったので断りました。
それでも、管理職ではなくても、やっぱりずっと忙しかったです。
時間も、気持ちも、どこにも余裕がない日々
子どもたちを保育園や学童に迎えにいって、家に着くのが18時半。
そこからご飯、お風呂、片付け、寝かせ付け、持ち帰りの仕事…
時間が足りないのはもちろんですが、
精神的な余裕も全くありませんでした。
そこに、コミュニケーションが取りづらい息子が加わるわけです。
何を話しても通じないし、
なぜ怒っているのか、なぜ泣いているのかわからないし、
それをゆっくり聞いてあげる余裕もない。
友人と話していると
「こっちが思いっきりしかったらだまる」と言われます。
それがいいかどうかは一旦置いておいて、
ちょっとだけでも静かな時間が欲しくて、
思いっきりしかるというのを、一回やってみたんです。
期待はしていませんでしたが、やっぱり駄目でした。
まったく効果がないどころか、
逆に火に油を注いだようになりました。
そろそろ限界が見え始めたので、会社員をやめることに
そんな感じで、クタクタになってる状態で、
毎日解決策の見えない言い合い、もめごと、ぶつかり合いをするわけです。
口でどういっても伝わらず、手が出そうにもなります。
ご飯の準備をしながらなので、包丁を手に持っている時に、
ついカッとなった瞬間がありました。
なんとか包丁を息子に向ける前に落ち着けましたが、
本当に紙一重です。
あれは自分でも恐ろしかったです。
息子が大きくなればなるほど、私の疲れもどんどんたまり、
息子が小学2年生の時に会社員をやめることにしました。
保育園のころから、ずっと、8年間悩み続けたことでした。
小学4年生になると、放課後の学童がなくなるのですが、
息子をひとりで行動させるイメージがどうしても持てず、
それも大きな理由のひとつでした。
家庭の平穏を買う、という考え方
会社員をやめることは、自分の中で決めてから夫に伝えました。
経済的な不安は残っていたのですが、
「年収は下がるけど、年間数百万円で家庭の平穏を買うと思えば安い」
と言ってくれました。
その時は、反対されなくてよかったという安堵しかありませんでしたが、
数百万円払ってもいいと思えるくらい、家庭は危うい状況だったんですね。
その後も家庭の平穏を数百万円で買い続けていますが、
一度もその選択を後悔したことはありません。
同じように限界を感じて迷っている方がいたら、
「仕事を辞める」という選択肢も、決して逃げではありません。
環境を整えるために不可欠な英断だと、私は思います。


