グレーゾーンの息子が教えてくれた、本音での付き合い方

グレーゾーンの息子を育てていると、困ること、悩むこと、悲しいこと、つらいこと、たくさんあります。

でも、いいこともたくさんあるんです。
その中でも、いちばんかもしれないのは、本音で付き合えるママ友ができたことです。

人に気を遣いすぎて、本当の自分を出せなかった私

私はもともと、かなり気を遣うタイプです。
学生時代の友達は別として、社会人になってからは、誰かと「友達」と言えるほどの関係を築くことがなかなかできませんでした。

「相手はどう思うかな」「こう言ったらどう思われるかな」と相手の反応ばかり気にしてしまって、本当の自分をさらけ出すことができなかったんです。

それが、息子が生まれてから、とくに物心つく年齢になってからは、一変しました。

ありのままを伝えるしかなかった

友達と遊ぶとき、息子は想定外の反応をしかねません。
相手の子は思っていた反応と違って驚いたり、嫌な気持ちになったりするかもしれません。
トラブルが起きないように、そして起きたとしても最小限に抑える方法は、とにかくありのままを相手に伝えること、でした。

  • 家で息子とどんなもめごとがあったか
  • 学校の先生からどんな電話をもらったか
  • 習い事でどんな風にやる気のなさを発揮したか
  • 外食先でどれほど落ち着きがなかったか

こういう話は、隠したいと思う人もいるかもしれません。
恥ずかしいことだと思う人もいるかもしれません。

でも、うちの場合は取り繕ってよく見せようとしたところで、本来の姿がどうしても見えるんです。
子ども経由かもしれないし、揉めているところを見かけられるかもしれない。

だから、ありのままを伝えて、それを受け入れてくれなければそれまでだ、という気持ちでいました。

あっけらかんと伝える場合も、注意すべき点はある

ただ、あっけらかんと伝えるにしても、注意するべき点もあります。

  • 単なる愚痴にならないこと
  • 自分のネガティブな感情を含めすぎないこと
  • 相手の反応を見てどこまで話すか調整すること
  • うちの息子が誰よりも大変だと思わないこと

ただの暗い話、つらかった話は、聞いている側はしんどくなりますよね。

なので、相手が共感できる範囲で、できればオチを付けて話すようにしています。
「めっちゃ腹が立ったから、やけ食いして、2キロ太ったわ」とか。

男の子のママだと、程度の差はあれ似たような経験があるはずなので、「うちもこんなことがあって」と言ってくれたりします。
それに対して「うちの方が大変だよ」とは決して言わず、「そちらも大変なことで……」と慰めあいましょう。

一方で、女の子しかいないママだと、やらかしっぷりが想像できな過ぎて引かれる可能性もあります。
その場合は、7割くらいに加減するなど、調整していました。

大変さアピールではなく、「わかってもらう」ため

息子の状態を伝えるのは、大変さアピールをするためではありません。

  • こんな息子だけど、よろしくお願いしますね
  • こんな息子なので、何かやらかすかもしれませんので、事前に伝えておきますね
  • こんな息子ですが、親としては指導していて、もしトラブルが起きたらきちんと対応しますね

こういうことをわかってもらうためです。
育児の大変さの話をし始めると、ついヒートアップしがちですが、息子の社交のためのコミュニケーションである、という目的を見失わないように。

相手の波長に合わせて話すことを常に心がけていました。

覚悟していたけれど、意外とすんなり受けいれてもらえた

最初は、引かれるんじゃないかと怖い気持ちもありました。
「そんな問題行動がある子とは遊ばせられない」と避けられたらどうしようかとも思いました。

でも結果的には、それも含めて息子を受け入れてくれるママ友ばかりでした。
(もしかしたら、静かに距離を取っていた方もいるかもしれませんが、こちらが気づいていなければ傷つくこともなく、オールオッケーです。)

なんだ、全然大丈夫だったじゃないか、と拍子抜けするくらい寛容でした。

カッコつけることなく、すべて打ち明けてお付き合いできるって、息子がグレーゾーンじゃなければ、私の性格的には難しかったのではないかと思います。

本音をさらけ出して気づいたこと

私が人との付き合い方を変えられたのは、息子のおかげで「隠しても仕方がない」という状況に強制的に置かれたからでした。

グレーゾーンの子育ては、否応なく「取り繕えない自分」を人前にさらすことになります。
それは怖いことでもありますが、同時に、相手も身構えずに本音を返してくれるきっかけにもなります。

完璧な親や子を演じるより、多少不格好でも「こんな感じです」と先に見せてしまったほうが、案外、人との距離は縮まるものなのかもしれません。

もし今、同じように「話していいのかな」「引かれないかな」と迷っている方がいたら。
話す相手は選びながら、全部を一度に話す必要もない、少しずつで大丈夫です。

勇気を出して差し出した本音は、思っているよりずっと、相手に届きます。
あなたもお子さんも、過ごしやすい世界を作れるはずです。