「産まれた後のことは任せろ」と約束したことを思い出して乗りきる。ただ、そこにいてくれることの奇跡

生まれてくるまでも、すんなりいかなかった息子

「赤ちゃんがお腹にやってきてくれたかも!?」と思って、素直に喜べたのは数日だけでした。
妊娠初期から激しいつわりが始まったんです。

食べ物のニオイがダメなのはもちろん、テレビで見るのもダメ。
食べる音が聞こえてもダメ、食べ物の名前を聞くだけでもダメになりました。

何も食べられないし、飲めません。
無理やり飲み込んでみようとしても、胃が大反発してすぐに、洗面所へ…。
結果的に、脱水と飢餓になり、2か月間入院することになりました。

点滴もなかなか外れず、妊娠の継続をあきらめなければならないかも、と思う瞬間もありました。
なんとか妊娠後期になると少し落ち着いたのですが、生まれるときもスムーズにはいきませんでした。

緊急帝王切開を待つ間に書いた、まだ見ぬ息子への手紙

臨月になってからのある定期健診の時、赤ちゃんの心音が低下していると言われたんです。
検査入院をして、モニターをつけっぱなしで様子を見ることに。

でもやはり心音が安定せず、へその緒が首に絡まっているかもしれず、このままだと何があってもおかしくないと言われ、緊急帝王切開になりました。

その手術の準備をする間に、まだ見ぬ息子に手紙を書いたんです。

「〇〇ちゃん、お願いだから無事に生まれてきて。
とにかく、ただ元気に生まれてきて。
その後のことは、全部ママに任せて。
何があっても、ママがなんとかするから、安心して生まれてきて。」

息子は私の願いを聞いて、この世に生まれてきてくれました。

願いを聞いてもらったので、今度は私が約束を守る番

子育ては、子どもに障害があろうがなかろうが、大変なことの連続です。
グレーゾーンの息子も、やっぱり育てづらいです。

コミュニケーションを取りづらいし、何を考えているのかわかりません。
何に困っているかも伝わってこないので、どう守ればいいのかも手探り続きです。

でも、お願いを聞いてくれた息子とした約束は、絶対に守らなければ。

正直なところ、息子に手がかかりすぎて、「あのお願い」と「この約束」は、釣り合うのだろうか…?と思った事は何度もあります。

でも、お願いを聞いてくれていなかったら、そんな葛藤すらできなかったわけですから。
と自分に言い聞かせて。
育児で心が折れそうになった時こそ、その時のことを思い出すようにしています。

ただ、そこにいてくれるだけで奇跡なことを忘れない

元気に日々過ごしてくれていると、ついつい欲が出て、勉強ができてほしい、スポーツができてほしい、と思ってしまいがちですよね。

大事なのは、他人と比べないこと。
初心を忘れないこと。
ただ、そこにいてくれるだけで奇跡
なんです。