教室を出ていくのは感情コントロールのため。「教室→廊下→保健室→倉庫のすみっこ」と逃げるルートを決めておく

授業中に教室を出ていくなんて、私が子どものころは決して許されませんでした。
学年に1人、たまに逃げ出そうとする子がいたけれど、強制的に連れ戻されていました。

でも息子の頃には、教室から出て落ち着く、という方法を実践させてもらうことができるようになっていました。
学校によって方針は違うかもしれませんが、今回お伝えする内容がご参考になればとうれしいです。

教室で荒れていた息子へ、主治医からの驚くべきアドバイス

発達クリニックに通う前、息子はときどき教室の中で暴れていました
自分の机やイスをがたがたさせたり、ヒートアップしたら教壇をゆすったり、さらには壁を蹴ったり

そのことを主治医の先生に話したら、
無理に教室の中にいようとしなくていいんですよ
と言われました。

〇〇くん(息子の名前)はえらいんです。イライラしたときも、教室から出てはいけないというルールを必死で守ろうとしてるんだよね?でもそれが辛いなら、一旦教室から出る、というのも先生と相談してみたらどう?

目から鱗でした。

学校と一緒に決めた「教室を出て怒りをしずめるステップ」

さっそく学校の担任の先生と息子とで相談して、イライラした感情が落ち着くまでは教室の外に出てもよい、としてもらいました。
さらに、教室から出た後のステップも決めました。イライラ度合いに応じて、どこまで教室から離れるかを決めたんです。

STEP1
教室の中でイライラし始めて、その場では感情を押さえられなそうなら、先生に「教室の外に出たい」と伝える

STEP2
まずは、教室の前の廊下に出て様子を見る。

STEP3
それでだめなら、教室から離れたところに少し凹んだスペースがあるのでそこに移動する。

STEP4
それでもダメなら、保健室に行く。

STEP5
それでもまだダメなら、昇降口の横にある倉庫のすみっこに潜む。

学校としては、好き勝手なところに行かせるわけにはいきません
息子としては、自分なりに落ち着きやすい場所に行きたいです。
なので、3者で相談させてもらいました。

そしてこのSTEPを紙に印刷して、先生と息子で持つようにしました。
息子が教室から出るとなったら、先生は息子にそのSTEPの紙を確認させてから、見送ってくれました。

ちなみに、そこまで経路がはっきりしていても、学校は生徒一人で行動させられないので、教室から出るときは、担任ではないほかの先生が、息子のフォローとして後ろをついてきてくれました

たいていの場合は、副校長先生だったようです。
「気分転換の散歩になってよかったですよ。」と言われて、ありがたさで涙が出てきました。

家でも同じルールを

これは、家でも同じようなルールを決めました。

小学生のころはたいていリビングで過ごしていたので、感情が爆発するのはリビング。
なので、「リビング→廊下→自分の部屋→玄関の外」と決めていました。

自分の部屋は、完全に隔離されているので落ち着けるのか、玄関の外にまで行くことはありませんでした。
家でも学校と同じようなステップを設定しておくことで、イライラのおさめ方も少しずつ自分なりに身につけていけたように見えました。

本人のため、そして周りのためにも離れるのは有効

「教室にいなきゃいけない」も「感情を抑えなきゃいけない」も、本人にとってはどちらも同時に頑張らないといけないことです。
だから、逃げ場所と手順をあらかじめ決めておくだけで、本人も、そして周りも驚くほど落ち着けることがあります。
無理に我慢させるより先に、「どこまでなら安心して離れられるか」を一緒に決めておくのがおすすめです。