息子は「イヤだ」と思ったら、そこがどこだろうが、周りに誰がいようが、そんなことは関係なく意思表示をします。それは、学校の授業参観でももちろん同じでした。
体育の授業での出来事
体育の授業が運動場であったのですが、準備運動をしている列から離れたところに息子がいました。みんなと同じように運動をすることなく、しゃがみこんでいました。
何やってるんだろう、と思った次の瞬間、そのまま仰向けに大の字で寝転がったんです。
先生は軽く声をかけてくれましたが、聞こえてるのか聞こえてないのか…。
そして、準備運動が終わり、ドッジボールの準備をするためにチームに分かれたり、ボールを用意したり、試合の準備を始めました。そして、誰かが息子の名前を呼びました。「おい!こっちこいよ!」と。
息子は離れたところで相変わらず大の字で寝ていて、動きません。
何度か、何人かに呼ばれてようやく頭だけ持ちあげたかと思うと、そのまま、仰向けのまま体をくねらせて移動し始めたのでした。
「必死に考えていきついた、落ち着くための方法」
以前、発達クリニックの先生から言われました。
「発達障害の傾向がある子は、体がそわそわ落ち着かないことが多いです。そんな時は、なるべく広い面積を地面につけると落ち着くんですよ。仰向けになって移動するのは、そのせいです。必死で落ち着くための方法です。」
私も夫も、その話を聞いていたので、落ち着いて見守っていられました。
ふざけているように見えるけれど、息子は体育の授業に参加しようと、めちゃくちゃ頑張っているんだな、と。
ちなみに、担任の先生にもこういった発達クリニックで教えてもらった諸々についてすべて共有していたので、遠目に見守ってくださっていました。
ただ、周りの保護者の視線はやっぱり気になる!?
とはいえ、やっぱり周りの保護者からしたら驚きますよね。
子ども経由でいつもの息子の様子を聞いている方もいるかもしれませんが(それである程度免疫ができてくれていたらいいのですが)、初めて目の当たりにしたらぎょっとすると思います。
幼稚園児ならともかく、小学校の高学年です。
なるべく保護者の顔は見ないように、ちょっと離れたところから20分くらい見て帰りました。
その日の夜、同じクラスのママ友からラインが来ました。
「今日の体育の授業見た!?背中で進んでたね!」
彼女も見に来てたのか…ビックリしただろうな…と思いながら「ビックリさせて、そして、授業の妨げになって、ごめんね」と返したら、想定外の返事が返ってきました。
「うちのパパが褒めてたよ!最近の子は大人の顔色みて、態度を変えたりするけど、そうじゃなくてカッコよかったって。嫌なことは嫌だ、ってどんな状況でも自分の意見を通すのがいいって!」
もう、涙が出てきました。ホッとしたのが一番だったかもしれません。
まさかポジティブに受け取ってくれる人がいるなんて、という嬉しい驚きもありました。
100人に好かれなくていい
もちろん、ネガティブに捉えた保護者の方もいたはずです。
でも障害がない人が普通に生活していても、100人いて100人全員から好かれることって、なかなか難しいですよね。親として、迷惑をかけないようにできる範囲で対応すれば、恐縮しすぎる必要はないのかもしれない、と思えました。
それ以降は、授業参観にも堂々と息子の保護者として、教室に入れるようになりました。
ちなみに、今回のパパのように、息子のまっすぐな生き方に対して褒めてくれるパパが他にも何人もいました。サッカークラブのコーチも、特性を理解したうえで、「やる気が出るまで砂いじりしててもいいから、とりあえず練習にはおいで」と受けれてくださいました。
そのままの息子のいちばんの応援団になる
「迷惑をかけないようにしないと」と縮こまっていた私を救ってくれたのは、息子をそのままの姿でカッコいいと言ってくれる人たちの存在でした。
周りの100人の視線に怯えるよりも、息子をそのまま受け入れてくれる温かなつながりを大切にする。
ぱっと見るだけではわかりづらい息子の頑張りに寄り添い、肯定し続ける。
ただし、周りに迷惑をかけてしまったときは、親として精いっぱいフォローする。
今は、それが、私の果たすべき大切な使命なのだと思っています。
100人のアンチがいたとしても、応援団長として見守っていきたいです。
毎日接していると難しい時もありますが、息子も味方してくれる人だと認めると態度が軟化するので、伝わっているのだと思います。


