中学受験を決めた理由
息子は嫌だという気持ちや、怒りの感情を抑えるのが苦手でした。
小学校では数人の同級生や上級生と常にもめていました。
息子がすぐ怒るのを面白がってからかう子もいます。
自分勝手に見える行動を見て、文句を言ってくる子もいます。
お互いに折り合えなくて、終わりのないケンカが続くこともあります。
そのもめる子たちと同じ中学に行きたくないという理由で、
小学4年生の時に本人の希望で中学受験を決めました。
受験にあたっての2つの不安
中学受験をするにあたっては、不安なことが大きく2つありました。
1つ目は、確実にストレスが増えることです。
それなりに勉強ができてプライドもある息子なので、
相応のレベルを目指すとなると、中学受験は熾烈です。
睡眠時間は減るだろうし、嫌なこと、つらいことが増える環境に耐えられるのか、
症状がひどくならないかは不安でした。
2つ目は、息子のような特性がある子が受験していいのか、
入学後に迷惑をかけて嫌がられないか、ということでした。
中学受験をするということは、
高い教育水準や、整った勉強環境を学校に期待している家庭が多いはずです。
そんな中で息子が暴れたら、嫌煙されるのではないか…。
今思えば、2つ目に関しては何も問題はありません。
グレーゾーンだからといって受験する権利がなくなるわけはないんです。
ただ、小学校でも周りに負担をかけていたので、やはり気になりました。
1つ目については、本人にも覚悟があるか確認したうえで、
やはり受験したいという本人の強い希望で、受験を決めたのでした。
本人に合う勉強ができるような塾選びが大切
小学4年生から御三家を目指す子たちも多く通う、本気の塾に通い始めました。
成績もそれなりによかったのですが、5年生になるころに、
「トップレベルで競う気はないので、この塾は違うかもしれない」
と本人が言い出しました。
「そんなに勉強ばかりがんばれないし、そこまでしたくない」と。
グレーゾーンに限った話ではないとは思いますが、
本人にやる気がなければ、中学受験を乗り切るのは絶対に無理です。
中学受験の理科や社会は、重箱の隅をつつくような知識を詰め込む勉強をするので、
やればやるほど力がつくような科目です。
逆に言うと、やらなければ全く歯が立ちません。
息子は「やりたくない」といったら、本当にやりません。
親が先生が「勉強をしろ」とどう言っても、やることはないんです。
なので、私立最難関を目指す塾はやめて、もう少しゆるりと勉強できる塾に変更しました。
無事に合格し、そして入学後の様子
塾を変えてから2年間、中だるみをする時期もありましたが、
私たちが思っていた以上に息子は頑張りました。
そして、受験当日の帰り道。
「絶対受かったと思う。
もし落ちてたとしてもここまで力がついたから、それはそれでいいと思う。」
と言ってくれました。
息子の手ごたえ通り、第一志望の学校に合格することができました。
ただ、優等生タイプの生徒が多い学校なので
「グレーゾーンの子がこの学校に通っていいのか」という不安はまた出てきたのですが、
結論からいうと、まったく問題なかったです。
入学後は、すぐに担任の先生やスクールカウンセラーと連絡を取り合い、
小学校までと同じように、何かあれば情報を共有できる体制を作ってもらいました。
また、もし必要であれば、通級も希望すれば通うことができます。
息子は通いませんでしたが、学内には数人通っている子もいるようです。
年に数回程度、学校から連絡がくるようなトラブルはありましたが、
小学校の時ほど大きなものはありませんでした。
その要因のひとつに、息子が何かしても放っておいてくれる子が多い、
というのがあるように思います。
自立した生徒が多い学校だと、友だちの個性を認めてくれる子が多く、
他人に干渉してくることがほとんどないようです。
中学受験はもしかしたら、
グレーゾーンの子にとっては生きやすい環境につながるかもしれません。


