発達障害の薬(抑肝散化陳皮半夏とリスペリドン)を飲んで、息子がどう変わったか

あくまでも長男の話として、薬を飲んだ翌日から劇的な変化が!

発達障害に関しては、薬を飲むか飲まないか、薬に頼るか頼らないかは、とても大きな決断の局面です。

薬なので副作用が出る可能性もあります。
効果には個人差があります。
一度薬に頼ったら、やめるタイミングの判断は難しいと思います。

調べれば簡単に出てくるデメリットですが、うちは息子自身の希望もあって、飲み始めました
効果はちゃんと出るだろうか…正直、あまり期待せずに飲ませ始めました。
でも息子の場合は、薬を処方されたその日の夜に飲んで、朝起きたら、まるで別人になっていました。
それくらい目に見える効果がありました。

このブログを読んでくださるみなさんに、薬物療法を積極的に勧めるつもりはありませんが、実際に息子が処方を始めてどうなったかということも参考にしていただければと思います。

今回のブログで紹介する変化に関して処方されたのは、「怒りを抑える薬」(抑肝散化陳皮半夏)と「まあ、いっかと思える薬」(リスペリドン)でした。

質問したらちゃんと答えが返ってくる!会話が成り立つようになった

グレーゾーンの息子には何を聞いても、返事として成り立つ答えが返ってくることは期待できませんでした。
たとえば「今日の給食なんだった?」への返事は、60%が「忘れた」、30%が「もう!めんどくさい!(怒)」、10%が無視、でした。

それが、薬を飲み始めて1週間くらいしたころのことです。
息子が友だち数人とマクドナルドに行く機会がありました。
1,000円渡して、あとでお釣りを返してね、と送り出したその日の夕方に「何を食べたの?」と聞いてみたら

「ハンバーガーとチキンナゲットとファンタ。本当はポテトも頼みたかったけど、友だちがLサイズを頼むから分けてくれるって言って、だからポテトのセットにはしないで、チキンナゲットにした。」と。

ええええええええ!!!!!!
本当に同じ人間か!?
こんなにちゃんと説明できるの??????

驚きとうれしさとで、「えらかったねえ」と、私の方が会話が成り立たなくなったほど。

他にも、朝起こしたら、無言で起きようになりました。
(←これまでは、起きなければならない事実が受け入れられず怒っていた)
朝ご飯に何を食べるか聞いたら、食べたいものを返事するようになりました。
(←これまでは、まだ考えているタイミングで声をかけるなと怒っていた)

本当に普通に話ができるようになって、話しかける前に構えることが激減しました。

音読ができるようになった

小学校では国語の宿題で、教科書の音読がありますよね。
息子はそれがとてもキライでした。

宿題だからやろうとはするんです。
でも、絶対に親の前では読みません。聞き取れないくらいの小さな声で部屋の隅っこでやります。
もしくはま逆に、イライラしすぎて怒鳴り声で何を言ってるのかわからない感じになるか。

音読カードに「◎」をつけていいのか?毎回迷うような状態でした。

それが、堂々と私の目の前で読むようになったのです。
大きな声で、はきはきと、まるでクラスの優等生がやっていたように。
それはそれは驚きでした。これまでにない大きな花丸を読書カードにつけました。

写真に積極的に映るようになった

カメラを向けられるのが苦手で、家族写真を撮るときなんかも顔を背けたり、逃げ出したりしていました。
七五三の時も、写真スタジオで記念写真を予約していたのですが、スタッフの人も途中であきらめて、最後になんとかこれなら、と見せられた写真はたった3枚でした。

おじいちゃんおばあちゃんに写真を送りたいのに、顔が見えない写真ばっかり。

それが、全く平気になったんです。
カメラを向けても、その場にとどまって、レンズの方を見るんです。
さらに驚いたことに、娘の写真を撮ろうとしていたら、みずから写る位置に移動してきてピースサインをしたんです。

「え、写真撮るよ?いいの」って聞いてしまいました。

学校からの連絡の内容が変わった

学校の先生から「やさしい本当の性格が見られるようになった」と言われるようになりました。
小学校からの電話の内容が明らかに変わったんです。

それまでは、
「こんな困ったことがありました」
「こんな風に暴れました」
というものばかりでした。

それが、
「今日は〇〇くんの勉強を助けてあげていました」
「掃除の時間に机を運ぶの手伝っていました」
クラスの友達に対する親切な行動の報告が増えてきたんです。

先生からは
とてもやさしい行動が増えてきました。これが本来の性格なんだと思います
と言われて、涙が止まりませんでした。

薬を飲むことで本来の自分らしさが出せるようになる

これらの変化が出たのは、薬を飲んで本当に次の日からです。
何がどうなったのか、魔法にかかったようで、こちらが驚き戸惑うほどでした。

主治医の先生によると、
「本当はこうしたい、と思っていることはあるんだけれど、それを邪魔するものがある。その邪魔をするものを取り除くための薬だから、薬を飲めば、本来の自分らしさが出てくる
のだそうです。

息子に関していえば、副作用だと思うような副作用は出ず、薬の効果もとてもいいように出てくれました。
私自身、なかなか会話が成り立たない状態で息子を育てることに限界を感じていたので、薬に頼ってよかったと思っています。

ただし、ずっといい調子なわけではなく、薬を飲んでこれか…と落ち込むこともありますが、やっぱり飲まない時と比べれば雲泥の差です。

薬物療法に頼らない方法ももちろんある

ご参考までに、薬物療法に反対の立場で有名な精神科医としては、本田秀夫先生という方がいらっしゃいます。

  • 薬よりもまず、環境を調整したり支援を重視するべき
  • 薬は必要な子には有効だが、全員に必要ではない
  • 発達障害そのものを薬で治すことはできない

というような考え方です。

大学時代からの友人の息子さんはADHDですが、本田先生の講演に何度も足を運び、薬に頼らない子育てを選び、実践しています。
私も友人も、それぞれの選択が正しかったと信じて情報交換を続けながら、まだまだ格闘中です。

今回のブログの内容が、最善の方法を見つけるための一助となれば幸いです。