グレーゾーンの息子は、親的に「やめてくれ…」と思う動きを見せることが間々あります。
体育の時間は、運動場で寝転がっていることが多かったり。
教室移動の時は、廊下を仰向けに寝転がって、ヘビのように移動してみたり。
授業中は、机に手のひらやをこすりつけたり、貧乏ゆすりをしたり。
「落ち着きなよ」と、ずっと思っていました。
でも、発達クリニックで相談した時に、それは「落ち着くためにやっている」行動なのだと知ったのでした。
床に寝そべるのは、「肌が触れる範囲を広くとろうとしている」
主治医の先生いわく。
「感覚が過敏だから、そわそわして落ち着かないんです。それを落ち着かせるために、肌が何か、モノと触れる範囲を広く取ろうとしているだけなんです。」
なるほど…わかったようなわからないような、なので私なりに他の例で考えてみました。
子どもって落ち込んだり緊張したり、精神的に不安定になった時に、ぎゅっと抱きしめられると落ち着きますよね。
インフルエンザで全身の皮膚がゾワゾワする感じの時は、身体をさするとちょっとマシになったりもします。
そんな感じなのでしょうか。
自分自身が体験したことのある感覚ではないので、実際のところは違うのかもしれませんが。
感覚過敏なのでプールの水も苦手
感覚過敏なことによって、苦手なことは他にもあって、その1つがプールです。
夏になると、学校では必ず体育で水泳の授業がありますが、息子はあの冷たい水が肌に触れる感覚が苦手なようでした。
最近は男の子でもラッシュガードを着る子が増えてきているようですが、息子が小学生のころは、何かしらの理由がない限り、着用はNGとされていました。
発達クリニックに通っていることは学校に伝えていたので、加えて「水の感覚が苦手である」という事情を学校に説明し、許可をもらえましたが、短パンのような水着を着る男子の中で、上下長袖のラッシュガードはかなり目立ちました。
でも、そうやって目立つことが気にならないくらい、水が苦手だったようです。
「困った行動」をやめさせるのではなく、「何がそうさせているか」に目を向ける
一見すると「落ち着きがない」「変な動きをしている」と思えてしまう行動も、実は本人なりにそわそわした感覚や心を整えようとする工夫だったのだと分かりました。
理由が分かるだけでも、見守るこちらの気持ちは大きく変わります。
大人の基準や、一般的にどう思われるかという世間体だけで、「やめさせよう」とするのではなく、「今、しんどいのかな」「何か嫌なことがあるのかな」と考えるようになりました。
もちろん、学校生活の中では、周りに合わせなければならない場面もたくさんあります。
すべての行動を許容できるわけではないですし、これからも試行錯誤は続くと思いますが、不思議な行動の裏には必ず理由があるはず。
そういう心持ちでいられれば、親としての向き合い方がまったく違ってくると、身をもって感じています。



