お迎えのタイミングが気に入らないと泣きわめく
保育園頃、園にお迎えに行くのが憂鬱でした。
理由は単純で、泣かずに帰れたことがほぼなかったからです。
息子は、自分にとって「ちょうどいいタイミング」でお迎えが来ないと機嫌を損ね、怒り、泣きわめきました。
保育園児にとってのちょうどいいタイミングとは、遊びと遊びの合間です。
ぬり絵でも、ごっこ遊びでも、絵本の読み聞かせでも何でもいいのですが、それがちょうど終わった瞬間。
そんなタイミングを狙ってお迎えに行くなんて、現実的には不可能でした。
こっそり覗いても、必ず見つかる
タイミングが重要なのなら、「保育園に着いてから、遊びの様子をこっそり覗いて、遊びの区切りがついた時に声をかければいいのでは」と思われるかもしれません。
もちろん、試しました。
でも、こっそり覗こうとすると、大体誰かに見つかります。
「あ、〇〇くんのママ来たよ!」 と、親切心から教えてくれてしまうんです。
中断させられるのが嫌いなのは知っているので、無理やり途中で連れて帰ろうとしているわけではありません。
「このタイミングで来た」という事実だけで、もうアウト。
「切りのいいところまで遊んでいいよ」
「あとどれくらい遊べば帰れる?」 と聞いたところで、一度損なわれた機嫌が持ち直すことはありませんでした。
「なんでだよ!!」から始まる長い長い帰り道
そこから始まるのが、 「なんでだよ!!」 (=「なんでこんな悪いタイミングで迎えに来たんだよ」の意) という叫びと共に泣きわめき、怒り、座り込んで動かなくなる時間です。
なだめても無駄だとわかりつつ、声をかけながら帰りの準備を進め、なんとか玄関までたどり着く。
でも、そこからがまた長いんです。
- 靴を履き替えるのが面倒だと言って、なかなか履き替えない
- なんとか履き替えても、立ち上がらない、歩かない
- 玄関のドアまでたどり着いても、ドアから出ようとしない
- ドアから出ても、今度は門から出ない、自転車に乗らない
その間ずっと泣き続けているんです。
多分、もう何が何やら、自分でもわからなくなって、泣き止むタイミングもつかめなかったのではないでしょうか。
玄関ですれ違う人、みんなに聞かれる「どうした?」
玄関はお迎えに来る保護者の出入りが激しい場所です。
すれ違う人それぞれから 「どうした!?」 「何かあった?」 と聞かれて、そのたびに、返事に困りました。
だって、その質問への答えとしては、「特に何もない」になるんですもん。
素直にそのまま答えても、聞いた相手も「?」ってなりますよね。
ふつうは、何かなければあんなふうに泣きわめかないはずなので。
どう答えるのが正解なのか、毎回悩みました。
さらに間の悪いことに、そのタイミングで家の近い友達のお迎えが来ると、
「△△くんを待つ!いっしょに帰る!!」
と言って、保育室の方へ戻ろうとします。
やっと玄関までたどり着いたのに……という気持ちを、何度味わったかわかりません。
1歳から卒園まで、ずっとこんなイヤイヤ期的な状態が続いた
おそらく、一般的な子どもの「イヤイヤ期」にこういう現象が起きるんだと思います。
うちの場合は、1歳から卒園まで、ずっとこの調子でした。
1日仕事をして、時間ギリギリでお迎えに行って、ようやく保育園にたどり着いて、毎日これです。
どんな工夫をしても泣かずに退園できる確率が上がることはない、と悟ってからは、泣こうがわめこうが気にしないふりをして連れて帰るようにしました。
どうしても動かない時は、3歳や4歳でもまだ抱っこ紐に入るサイズだったので、おんぶして連れて帰っていました。
あの頃の自分に伝えたいこと
あの頃は、まだ息子がグレーゾーンだと認識しておらず、ただ聞き分けが悪いだけだと思っていました。
いろいろと勉強してきた今なら、あの頃の自分にこんなアドバイスをしたいです。
毎朝、お迎えの時間や帰り方について伝えておく
当日、迎えにいったその場で、なだめたり、帰るタイミングを相談したりしても無理です。
一度、「あ!来た!」という衝撃を与えてしまってからでは遅いので、朝のうちに根回しをしましょう。
「今日は6時頃に迎えに行くよ」
「でも、10分くらいは早かったり、遅かったりするかもしれないよ」
「お迎えの時に、何か遊びをやってたら、それが終わるまで待つからね」
「ただし、それが終わったら、きっぱり気持ちよく帰ろうね」
覚えきれなければ意味がないので、全部じゃなくてもいいです。
1つずつからはじめてもOK。
毎日、同じ内容でも伝え続けること。
想定外を少しずつ減らすだけで、かなり落ち着いてくるはずです。
周囲への返事は、短い定型文を用意しておく
泣いている子に対して、 「どうした?」と聞くのは反射神経的なものです。
相手も正確な理由を知りたいわけではありません。だから、説明しようとしなくて大丈夫。
聞かれるたびにどう伝えるか悩むのはストレスなので、「イヤイヤ期でして〜」など、一言で切り抜けられるように、自分なりの返し方を決めておくと気持ちが楽になります。
「気にしないふりをする」ことに罪悪感を持たなくていい
泣きわめく我が子を横目に淡々と帰り支度をするのは、冷たいことでも手を抜いていることでもありません。
当時は、気にしないふりをするたびに心が痛みましたが、今思えば、息子のクールダウンのためには有効な手段だったと思います。
適度な距離を取ることも、立派な対処法のひとつです。
今日も泣きわめくことを想定する
「今日はスムーズに帰れるかな」と期待するから、ダメだったときにより落ち込むんです。
だから、「今日も泣きわめくだろうな」「今日の怒りポイントはなんだろうな」くらいの心構えで迎えに行くこと。
想定しないところで、息子自身もショックを受けたりビックリしたりするので、もし泣かずに帰れたなら、息子がハッピーに帰宅できてよかったね、と。そんな気持ちで頑張れ!


