何をしても一人で絶対に寝ない赤ちゃん
新生児の頃から、息子は1日中泣き続ける赤ちゃんでした。
夜の寝かしつけがうまくいく確率はゼロ。
抱っこして揺れている間はうつらうつらするのですが、置いた瞬間に必ず起きます。例外は一度もありませんでした。
昼間も同じで、泣いているか抱っこされているか、そのどちらかしかありません。
「泣き疲れたら寝るから、放っておけば大丈夫」というアドバイスは、
うちの子には全く通用しませんでした。
試しに放っておいたら、余裕で2時間泣き続けました。
2時間で抱っこしましたが、放っておいたら何時間になっていたかは未知数です…。
先輩ママのアドバイスやネットの情報も、もちろんすべて試しました。でもどれもダメでした。
歌を歌ってあげるといい、と言われても効果なし。
(そもそも泣き声があまりに大きくて、歌が届いていたのかも怪しいです)
ベランダに出て新しい空気を吸わせるといい、と言われても、
5分もいれば近所迷惑にしかなりません。
散歩に連れ出しても、ベビーカーの中で泣きっぱなし。
神社のお札も効果なし。
「寝なくて死んだ子はいません」と言われるも、突き放された感じが
小児科にも相談に行きました。
「本当に24時間寝ないんです」と伝えると、
「寝なくて死んだ子はいませんから、大丈夫ですよ」と言われました。
大丈夫じゃないんだって。大丈夫じゃないんですよ、親が。
「親が殺されそうです。すでに心はかなり限界です。
正常な精神状態でなくなったら、何かやらかしてしまうかもしれません。」
と伝えたのですが、「あはは」と笑われて診察は終わりました。
冗談でも自虐でもなく、本気でそう思っていたのに。
きっと普通の赤ちゃん以上に、不快なことだらけな新世界
きっとあの頃から、息子はいろいろなことを敏感に感じ取っていたのだと思います。
オムツを替えてほしい、お腹が空いた、といった一般的な赤ちゃんの不快感だけでなく、
大人には想像もつかない何かを感じていたのでしょう。
言葉を話せないから泣くしかない――頭ではわかっていても、
当時の私は本当に産後うつになりかけていました。
叫び声や怒鳴り声のような泣き声を、ずっと聞いていると頭痛がしてくるし、
睡眠不足は、じわじわと心を蝕んでいきます。
本人も「寝たくても寝れない何か」と戦っていたのでしょう
当時は正社員として働いていたので、生後10か月で職場復帰したときは、
「やっと昼間は解放される」という喜びしかありませんでした。
今、同じようにグレーゾーンの子どもを持つママたちと話すと、
ほぼ全員が「赤ちゃんの頃、本当に寝なかった」「泣き方が激しかった」と口を揃えます。
ことばで伝えられる年齢になっても、それだけでは不十分で、
ビックリする言動をするんです。
ことばが使えない赤ちゃん時代ならなおさら、泣くしかなかったのでしょう。
寝るのが仕事と言われる赤ちゃんでありながら、寝れないほどの何があったのか。
当時の写真を見ると、息子の笑顔の写真しかありません。
泣いている時は大変すぎてカメラを向ける気力もなく、
ほんのわずかな笑顔の瞬間に癒され、記録に残していました。
見返すと、まるで普通の赤ちゃんです。
当時、余裕を持てなかった分、今「かわいいね」と思いながら見返しています。


